阿賀野市大日

魚岩付近から大日の集落を眺めると,大きな露頭が見えます.この露頭にはグリーンタフと呼ばれる緑色凝灰岩が露出しています.これは,約1700〜1500万年前に堆積した山の神層の一部です.
 

大日の集落の南端に集会所があり,この裏のがけで地層が観察できます.第四紀後半の段丘堆積物と思われます.上部は赤っぽい色をしていて,大きな花崗岩の礫が含まれています.これは,五頭連峰(花崗岩からできている)から流れ下った,土石流の堆積物と推定されます.色が赤いことや花崗岩がもろくなっていることは,温暖な気候のもとで風化が進んだためと考えられます.
 

下部は砂と礫の互層で,砂にはクロスラミナが見られます.
  

引用・参考文献
天野和孝・河内一男・鴨井幸彦編著 「新潟県 地学のガイド(下)」 1995 コロナ社
笹神村 「笹神村史 資料編5 自然」 2002
五頭山のおいたち編集委員会 「五頭山のおいたち」 1984 新潟日報事業社出版部


 

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