新発田市松岡
国道290号線沿い,松岡駐車場の奥に露頭があります.
a 砂の層
露頭の向かって左側には,砂の層が広がっています.しま模様も少し見えます.
砂の層は黒っぽく見えますが,表面をけずると茶色であることがわかります.高さによって,粒の大きさがちがいます.よく観察してみましょう.
砂の粒は粗く,主に石英や長石からできています.五頭連峰の花こう岩がけずられたものでしょう
b 断層
砂の層の右側は,断層により断ち切られ,れきの層に接しています.
断層の拡大です
れき層の右側は,またも断層により断ち切られ,ピンク色の粘土層に接しています.
断層の拡大です
粘土層は,あざやかなピンク色をしています.高温多湿の気候により,このような色になったと考えられています.
c 粘土・れき・砂
露頭の向かって右側は,上から,ピンク色の粘土層,れき層,砂の層という順に,地層が重なっています.
ピンク色の粘土層は,断層から続いてきています
れき層に含まれているれきの種類は,泥岩,安山岩,流紋岩,花こう岩,チャートなどです.叩いても,にぶい音しかせず,簡単にくずれてしまいます.高温多湿の気候により,このようにやわらかくなったと考えられています.
下部の砂層の拡大です
地層は,さらに右へとたどっていくことができ,裏側まで続いています.
d 裏側
裏側の,れき層です.
引用・参考文献
天野和孝・河内一男・鴨井幸彦編著 「新潟県 地学のガイド(下)」 1995 コロナ社
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