ハマナス(バラ科バラ属) 〈撮影地:胎内市はまなすの丘〉
冷涼な環境を好み、耐寒性に優れた1m〜1.5mに生長する落葉低木です。5月から8月に開花し、8月から10月に結実します。花の色は赤紫、白で、枝先から一つから三つ花を咲かせます。細いとげが生え全体に短毛が多く、葉は羽状複葉。小葉は7〜9枚、楕円形、長楕円形などで、3cm〜5cm、表面は無毛でしわがあります。東アジアの温帯から冷帯にかけて分布し、日本では北海道に多く、南は太平洋側の茨城県、日本海側の島根県まで分布しています。主に海岸の砂地に自生していますが、野生のものが少なくなってきています。園芸用に品種改良されたものもあります。
― ハマナス豆知識 ―
果実は、親指ほどの大きさで赤く、弱い甘みと酸味があります。芳香は乏しいようです。ビタミンCが含まれていることから、赤い実はジャムなどの食用の他、健康茶などの健康食品としても利用されています。
のど飴などにも配合されていますが、どういう理由によるものか分かりませんが、その場合、緑色の色付けがされているようです。また、花からはローズ油が採れます。ハマナスの名前の由来は、浜(海岸の砂地)に生え、果実がナシに似た形をしていることからハマナシという名が付けられ、それが訛ってハマナスとなったようです。ナス(茄子)に由来して付けられた名前ではないようです。世界に分布するノバラのうちでも、最大級の花の大きさ(直径6cm〜10cm)を誇り、「ジャパニーズ・ローズ」という英語名が与えられています。花言葉は、「美しい悲しみ」。聖籠町の花に指定されています。
(参考:ウィキペディア/フリー百科事典他)
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